相続時精算課税制度を適用したケース

状況

「父親名義の土地に自宅を建てたい」という方からのご相談でした。ご相談者は住宅の建築にあたり、金融機関より融資を受けたいとお考えでした。ただし、金融機関からはこの土地に抵当権を付けたいので名義をご相談者に変更して欲しいとの申し出があったそうです。
ご相談者はその父親及びその他の推定相続人との間では、この土地がご相談者のものになることは全員が了承済みでした。そこでご相談者は「生前贈与ということでこの土地を父親からもらったら、贈与税はどのくらいかかるか知りたい」というご相談で当センターに足をお運びになりました。

当事務所からの提案

お話をうかがったところ、相続時精算課税制度を適用するための諸条件を満たしていると感じました。そこで相続時精算課税制度についてご説明させていただきました。メリットとデメリットについてご説明させていただき、その手続きについてもお話しさせていただきました。

結果

ご説明にご納得いただいたところ、諸手続きを進めるご依頼につながりました。また、この制度を適用するときのデメリットとして「長い年月にわたって贈与の管理をしなければなりませんよ」とお話ししていたためか、今でもお気軽にご相談をいただいております。お客様として長くお付き合いさせていただく良いきっかけになりました。