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【マイルとポイントの相続について】

2025年04月07日

 航空会社のマイルやクレジットカードのポイントは、近年その保有額が増加しており、相続時に重要な財産として扱われるケースが増えています。しかし、マイルやポイントの相続の可能性はその性質や提供会社の規約によって異なります。以下にマイルとポイントの相続に関する基本情報を解説します。

 

1.マイルは相続できる?
 航空会社のマイルは、多くの場合相続可能です。ただし、相続の手続きには期限や必要書類が設定されているため注意が必要です。 

 

 ・JAL(日本航空):会員死亡後、法定相続人が所定の手続きを行うことでマイルを相続できます。特に手続きの期限は設けられておりません。
 ・ANA(全日空):会員死亡後6カ月以内に必要書類を提出することでマイルを相続できます。
 ・海外航空会社:規約によって異なり、一部では会員死亡時に、マイルが消滅する場合があります。

 

2.ポイントは相続できる?
 クレジットカードや電子マネーのポイントについては、一般的に相続不可とされています。例えば、セゾンカードやエポスカードでは規約によりポイントの相続が認められていません。

 

3.マイル・ポイント相続時の注意点
 必要書類
 ・被相続人の戸籍謄本
 ・航空会社指定の相続手続き用紙
 ・相続人の本人確認書類

 分割相続
 JALでは分割相続が可能ですが、ANAなど他社では認められていない場合があります。

 税務上の扱い
 マイルは財産として扱われるため、相続税の対象となります。ただし、その評価額については航空会社や税理士への確認が必要です。

 

4.生前対策
 ・家族間で共有:ANAの場合、「ANAカードファミリーマイル」を利用すれば、生前から家族でマイルを共有することが可能です。
 ・遺言書の作成:法定相続人以外へマイルを譲渡したい場合は遺言書を作成しておくことをおすすめします。
 ・早期手続きを心がける:特に期限が短いANAなどでは迅速な対応が求められます。

 

まとめ
 航空会社のマイルは多くの場合相続可能ですが、クレジットカードのポイントなどは規約により制限されることが一般的です。生前から計画的な対策を講じることで、大切な資産を無駄なく引き継ぐことができます。